マーケティングに必須のWebプロモーションに関する知識・ノウハウを、ラジオ・書籍・セミナーなど様々な形で発信する田中千晶(たなかちあき)のBIOGRAPHYです。

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私が「逆輸入プロジェクト」を進める理由

ブログ

2020-03-12


Chiaki Tanakaのyoutubeチャンネルより「日本文化①:伝統工芸品から学ぶ真意 」

BESの事業とは別に、私が2019年から主催している「逆輸入プロジェクト」という事業があります。この「逆輸入プロジェクト」は、日本全国にいらっしゃる伝統工芸品の職人さんを取材し、YouTubeチャンネルを通じてその「精神」を発信しようというもの。明確な収益を生み出す事業とは性格が異なりますが、BESという会社組織にとっても非常に重要なプロジェクトだと感じています。今回は、なぜ私が「逆輸入プロジェクト」を立ち上げ継続してきたのか、その理由を書きたいと思います。

  

世界中でもっとも尊重すべき精神性が日本にあった

「『逆輸入プロジェクト』を、なぜ始めたのか?」プロジェクトのことを話すと、よく聞かれる質問です。その答えは、「伝統工芸品を創っている日本の職人さんの精神性が、世界を見渡しても一番尊重すべきものだと思ったから」です。日本の職人さんに宿る精神性とはどういったものか、少し説明させていただきますね。

・忍耐力

これは、細部にこだわる力です。何かのものを創り上げるのに、忍耐力がなければ完成できないと思います。忍耐力は、伝統工芸品の世界だけでなく、社会で働く私たちにも必要な力でもあります。

例えば、1サイトのホームページを作る場合を考えてみます。短期間で急いで作ったものとじっくり他社のサイトを比較しながら創り上げたものでは、アウトプットに大きな差が出ます。他のサイトを見たりアウトプットの内容を検討したりするのは、忍耐力がなければ続かないことです。そんな忍耐力の最たるものが日本の伝統工芸品の世界だと思っています。

・思いやりの心

1つの作品を1人で創っているように見えるのですが、じつは分担制で創り上げているのが日本の伝統工芸品です。よい作品を創り上げるためには、次の作業を担う相手への思いやりが大切な要素になります。

伝統工芸品を作り続けてきた職人さんには、実際には、上記以外にももっとたくさんの精神性が宿っています。そうしたものを総じていくと、日本で伝統工芸品を創っている職人さんの精神性は世界で一番高いのではないかと思うのです。

  

それで田中さんは幸せになれるの?という優しい質問

すると、次に、「職人さんの精神性を伝えることで、どうして田中さんはハッピーになるの?」と、聞かれます。その質問の背景には、まずは自分(田中)が経済的に潤わなければ相手(職人さん)を幸せにできないという考えがあるようです。

確かにそういう考え方もありますが、私が「逆輸入プロジェクト」にかける想いとは異なるように思います。私が幸せと感じるときは、いかに相手が正しい道筋を歩く補佐をできたかどうかなんです。私自身の関係者はもちろん、今後関係していくだろう人にまで、正しい道筋を示すことができるのかが私のモチベーションになっていると感じています。

ただ、こうした考えは、私が生まれたときから持っていたわけではありません。シリコンバレーのコミュニティに縁を繋いでもらったのをきかっけに、2013年から2016年にかけてイスラエルやシリコンバレー、メキシコを訪問して培ったものです。

世界的に見ても日本人は、生まれながらに安全で裕福な国に生まれています。ですが、海外には、貧困に悩んでいる人や派閥上の差別を受けている人がいました。ご飯が食べられなくて今にも死にそうになっている人や差別を受けている人たちをこの目で見たのです。

例えば、メキシコを訪れたときは、空港から街に向かうタクシーの中から、そういう人たちが路上をフラフラしているのを目にしました。幼い子どももたくさんいました。みんな食べ物を探している様子で、親がいるのかどうかも分かりません。そうした運命は、自分がこうしたいという意志ではなく、生まれた環境によって決められているのです。

イスラエルを訪れたときには、義足の子どもを見かけました。おそらく戦争要員となった子どもでしょう。首都のエルサレムには、あらゆる人種のさまざまな教徒が寄り集まっていました。あんなに危険な場所はないと感じるほど、「何かが起こってしまいそうな状況」を肌身に感じました。さまざまな人種の人が集まるとこんな雰囲気になるのだということを体感したのです。

日本人として生まれて私はここにいるけれど、それで本当にいいのかなと考えました。同じ人間なのに、生まれた場所の違いだけで、餓死してしまう人がいることにカルチャーショックを受けてしまったんです。

日本に帰国してからも、当時の自分がやっている仕事が、本当に世の中のためになっているのかなと考えるようになりました。半年くらい仕事が手につかない時期があり、そのとき自分の死というものを真剣に考えました。「もしも私が明日死ぬとしたら、後悔しない生き方って、何だろう?」と。

その答えは、「本当の幸せを追及する人間を創り上げること」でした。大学時代に立ち上げて共同で経営をしてきた企業を辞めて、BESを立ち上げたのにもそうした背景があります。

  

世界に認められ始めている日本人の精神性

シリコンバレーで出会った優秀な人たちが、口を揃えて言っていたことがあります。それは、「日本人の精神性って、すごいよね」ということでした。現地で活躍している優秀なエンジニアやマーケターが大切にしていることも、詰まるところは哲学でした。話をしていくと、「日本人って、やっぱりすごい!」という結論になります。その「すごい」の部分を身近で体現しているのが、職人さんだったんです。

今後、AI化が進んだり、ロボティクスの進歩で便利なガジェットが増えていったりするでしょう。その道末に、ふと今回の人生が幸せだったと思えるかどうかは、その人が持っている精神性の高さによるのではないかと思います。

私が「逆輸入プロジェクト」をしている背景には、職人さんの世界に触れてもらうことで、精神性の高い人たちを創り上げ、世界中の人たちが本当の幸せを分かって生きてもらいたいという想いがあります。

そうした想いや職人さんたちの精神性といったことは、かみ砕いて伝えないといけないと思っています。伝える場として最適なのがSNSだと考えました。職人さんを取材した内容を映像として伝えられるYouTube。写真で惹きつけ、テキストで想いを伝えるInstagram。YouTubeではユーザーさんからのコメントを待つしかありませんが、InstagramならDMを使ってユーザーさんと直接やり取りができます。ハッシュタグや英訳を付ければ、外国の人たちにも興味をもってもらえてコンテンツを届けることもできます。

「本当の幸せを感じられる人間を創り上げたい」この想いに私が気づけたのは、イスラエルやシリコンバレーに行けたお陰です。とても恵まれていたと思います。現地で現状を見たり、友人の話を聞いたりして腹落ちしました。

私の中では当たり前になっているそうした考えを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいとも思っています。そうなると、言葉の選び方や伝えるタイミングも大切ですね。今後は、さらにコンテンツを全面的に打ち出してプロジェクトを進めていけたらと思っています。

このブログを読んでくださるみなさんに、初めに見てもらいたい動画があります。私が「逆輸入プロジェクト」について、想いを語った5分半ほどの動画です。ぜひ手を止めてご覧いただけたらと思います。

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